No.015 ワンルームマンション投資 物件S その3
Takeru
投資晴れの日、くもりの日
No.014 ワンルームマンション投資 物件S その2
Takeru
（前回からのつづきです）
投資用マンションを買ってからの話です。
（うろ覚えの記憶をもとに書いていますので、数字や用語等が正確でない部分があることをご承知ください。）
キャッシュフローとローン返済期間
ローンの契約をするとき、融資担当の人は
「80才まで返し続けるるんですね。ご苦労さまです。」と言いました。
私には、ちょっと哀れんだような口調のようにも聞こえました。
具体的な数字は忘れてしまっのですが、返済期間は30年だったか35年だったのかとにかく長くしました。
（あれ、もしかしたら、買った時期も今から30年より前だったのかも。記憶が曖昧ですみません。）
返済期間を長くしたのは、月々の返済額が家賃収入の手取り額より少なくするためでした。『金持ち父さん・・』の本のなかで、ロバートキヨサキが師匠に褒められなかったシーンがありました。
それは、彼のビジネスの毎月の支出が収入を超える設定になっていたからでした。
キャッシュフローの設定で他のビジネス（サラリーマンの場合は給料等）からの持ち出しの要/不要が決まります。
なので、私の場合はローンの支払い期間を長くして、家賃収入より低く抑えたのでした。
給料から取られていた税金が戻ってくる！
買ってから数年間は順調でした。
最初の年の確定申告は私に電話して売ったT氏が下書きを準備してくれました。
原価償却やローン金利、雑費などで収益はマイナスということになり、還付金がもらえました。
毎月の収支以外では、固定資産税や都市計画税の支払が必要だったり、
2年経つときの更新料や新規の借主のときに礼金が入ってきたりしました。
なにが起こるかわからない
何年かったある日、あるマンションの販売会社の社長が問題を起こして逮捕されるニュースがTVから流れました。
なんと、私が買ったマンションの販売業者ではないですか！
私の家賃管理もこの会社がやっていて、入金が止まりました。
まもなく会社は倒産しました。
一部のオーナーたちが訴訟を起こしているようですが、私は参加する方法もわかりません。
よくある倒産のニュースでは、サービスや商品が提供できないとわかっているのに金を受け取った経営陣がドロンするパターンが多いので、諦めていました。
この会社の場合、家賃管理は新会社に引き継ぐ通知がきましたが、４か月分ぐらいは未払いのままとのことでした。
倒産するとわかってから、誰かが家賃を持ち逃げしていたかどうかは不明です。
証券会社が倒産したら有価証券は保護されますが、不動産の家賃は保護される仕組みがないようです。
家賃管理の業務は倒産したこの会社の元社員が経営する会社に引き継がれました。
未払いの家賃は戻らないままで、新会社から引継ぎ後の家賃支払いが開始されました。
とはいえ、引き継いだ会社はもう信用できません。
不動産業界の知人の紹介で別の業者に換えました。店の代表は知人の友人とのことでした。
TVでよく見る賃貸のCMを出していて、自宅の近くにもある不動産屋だったので安心しました。この店の代表とも会って資料を渡してお願いしました。
有名な不動産会社がこんなことするか？
何年か経ち、この不動産屋から家賃の振込がありませんでした。
店に問い合わせると店員が出て「ちょっと遅れていますが近日中に」
翌月になっても振り込まれない。
店に問い合わせ、電話に出た人に
「〇〇さん（代表）を出して欲しい」というと
「○○さんは新築物件の現地販売に行っていて留守です」
確かに、ホームページには新築の建売物件の広告が出ていました。
その後も問い合わせにも「いついつまでに振り込みます」の繰り返しです。
有名な女優さんが出ているCMを流している不動産会社がこんなことするのか？
後で知った話ですが、全国展開している不動産屋って、直営店と加盟店があって、
私の家賃管理をしているのは後者でした。
フランチャイズと言って加盟金を払えば看板出せる仕組みだったようです。
今にして思えば、あの新築売り出し中のホームページ広告も「営業はやってますよ」的なカモフラージュで、金はなかったのかも知れません。
やられたらやり返す！ 倍・・・全額返して！
私はネットで調べて、取り返す方法を考えました。
詳細は忘れてしまったのですが、この不動産屋の口座や資産を差し押さえてもらおうと思ったのです。
弁護士さんにお願いすると取られた家賃分以上に費用がかかるかもしれないし、取り返せなかったら損金が倍増です。
ダメ元で、一般人でもできる方法にチャレンジしてみました。
裁判所に書類を提出しました。
裁判所のなんとか官（正式な肩書忘れました）から提出した書類に関して質問を電話で受けた記憶があります。たぶん司法の資格のある人です。
損害額算出で資料作成や調査にかかった費用の単価の根拠についての質問だったと思います。
家賃未払いの不動産屋に送る文書も作成し、内容証明書付の封筒を送ったのでした。
当時、「おれって行動力あるじゃん！」と思っていました。
その結果は次回にお話しします。
