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投資

No.009 8月5日の日経平均大暴落で考えたこと

Takeru

8月5日(月)の日経平均は大暴落だった。
8月3日土曜日朝の時点で月曜日の日経平均が1000円以上も下げることは予想できたが、大国や金融システムになにかあったわけでもなく、慌ててなにかするのはやめて日足チャートの下髭が伸びたのを確認して、火曜日か水曜日あたりに買いを入れようと思っていた。

ところが、市場開始早々あまりにも下げ幅が大きかったので躊躇した。
最近は上げ下げどちらかに過激に一方に動くので、反転するとすぐに戻ってしまうのではないか?という思いがあった。
お昼ごろにチェックすると下げ止り反転の兆しがあった。
すかさず午後の寄り付きで株の「買」を4銘柄ほど入れた。

「今日はこれ以上取引しない!」と決めたので外出し、夕方に日経平均を確認してみた。
なんと、午後は午前中の2倍ぐらい下げ幅を広げ、新規買の4銘柄は含み損。
以前から持っていた銘柄も、お昼まで含み益のあったものでさえ全てが含み損となった。

日経先物の恐怖の記憶

この日は、あまりにも株価が激しく動いたせいでに先物にサーキットブレーカーというシステムが働いた。(取引が一定時間停止になったんです)
私には、大昔に日経225先物を保有していて、サーキットブレーカーが働いた経験があった。
先物をやり始めたころは、日計り(朝の寄付で始めて午後の大引までに決済)で売買していたが、慣れてくると何枚か日をまたいで持つようになっていた。
大暴落の日の朝、会社の最寄り駅から歩きながら携帯で自分の口座の画面を見たら、顔色が真っ青になるほど含み損が増えて行った。
結果、追証を差し入れることになったのだが、びっくりするほどの金額だった。
追証(おいしょう)とは、損失が増えて、証拠金の額が下回った場合に、証券会社に追加して差し入れなければならない証拠金のことだ。
このような経験から、今はレバレッジを利かせた先物も信用取引もやっていない
但し、株主優待だけをゲットするときは信用取引を使用する。

お見舞いのメール

話は戻って8月5日の夕方、友人からメールが届いた
円高、株安ですが、タケルさんは損は出てませんか?
 この状況で利益が出ているのなら、タケル先生に投資のやり方を教えて頂きたいです。

と。
このメールは、以前に「老後のためにも投資を始めたほうがいいよ」
と、私が投資を勧めても、「投資で稼ぐこと」を否定していた友人からのものだった。

大損して落ち込んでいるに違いない私に、
投資なんかするからひどい目に合うんだよ!
と言われているような気がした。

あくる8月6日(火)の朝は、日経平均は元に戻りはしないものの大きな値幅で上がった。
月曜日のお昼に買ったものは、ほぼ買値付近に戻った。
以前から持っていたものは、月曜お昼ごろの値にまで戻っていなのがほとんど。
私は、その友人に返信した。
—-返信メール———————————————–
昨日の下げは、含み益がすっ飛んだよ。
でも、信用とか先物を持っていなかったので助かった。
こういう時こそ買いだと思って、昨日お昼に業績の良い銘柄を買い増したんだけど、夕方はさらに下がって「あいたたた」って感じだったわ。
でも、昨日買った銘柄は、今朝ほぼ元に戻ったよ。
株価って必ず下落することがあるので、もう投資を他人に勧めるのやめるわ
————————————————————
と、信用とか先物ってなんのことだかわからないだろう彼にメールを送った。
今後、彼には投資を勧めないことにした

今回、米国市場も下がり、私の持っていた投資信託もすべて含み益が激減した。
彼がもし、半年前に私の勧めに応じて投資を始めていたとしたら、今回のような下げがきたときに「だから投資なんてやりたくなかったんだ!」と言うのだろうな。

お金は汚いもの?

・お金は汗水たらして手に入れないといけないよ
・働かないで儲けたお金はあぶく銭といってすぐになくなるんだよ
・お金は貯金しなさい
・儲け話はみんな詐欺だからね

こんなふうに子供のころから周囲の大人たちに言われていた人は多いと思う。
そういう人に、「この投資信託は年間20%前後の利益がありますよ!」
と、説明しても信じない。
「いまどき、そんな儲かる話は詐欺にちがいない
 と。

試しに、5月に会社を辞める前に、超真面目で無口な40代の同僚にきいてみた

「ぜんぜん仕事と関係ない話なんだけどさ、もし20%利子が付く投資信託があったらやる?」
首をゆっくり横に振る
「怪しいから?」
「そう」
「10%は?」
 彼は首をまたゆっくり横に振る
「じゃ、何パーセントならほんとかもと思う?・・・」
 私が、8%? 7%? 6%?と値を下げてきいていくと
「せいぜいそのくらいかな」
 と言って首を縦に振った。

「じゃ、お金を俺に預けてくれたら6%利子付けるけどどう?」
 と、言ってみたかったけど、冗談を言ってもこの人は断るのに悩みそうなのでやめた。
「やっぱり、それぐらいだよね」
と、言ってこの場は終わりにした。

うちの派遣会社は退職金もないので、20年後の彼のことを心配して言ってみたのだけれども、もしかしたら、筆者のタケルが言うから詐欺だと思ったのかな・・・(笑)

暴落でどうなった?・・私の買っているインデックスファンドの例

とあるインデックスファンドを1年半前に積立で始めたのだけれど、
暴落前は評価損益率(含み益)が約36%もあった。年利にすると24%ぐらい。
それが、暴落時は12%ぐらいに下がった。
今は24%まで回復している。年利にすると16%ぐらい。

そのインデックスファンドの基準価額(株価みたいなもの)が暴落直前までの値に戻ったら、評価損益率(含み益)は36%よりも増えているに違いない。
なぜなら基準価額が下がったときにも積立で買い増ししているから平均取得単価が下がるのだ。
積立とは、毎月定額で決めた日に買付をするもの。
そのため、価格が安い時には多めに変えて、逆に高いときには少なめに買う。
ドルコスト平均法というもので、毎月同じ銘柄を同じ口数とか株数をかうよりも買付平均単価(仕入れ値みたいなもの)が下がるのでお得。

もし、ず~と価格が右肩上がりが保証されているなら、早い時期にまとめて買ったほうがお得だ。
上がり続けるかどうか?なんてわからないから時間を分散させるのだけれども、
長い期間でみると、ずーっと右肩上がりの銘柄なら、まとまったお金ができた時点で一気に買うのもあり。今回のような暴落を待って買うのもあり。いろいろな考え方がある。

自分で考えよう!

上のインデックスファンドの含み益の話だって、うそかほんとかわからない。
読者のかたは、すべての情報を疑って、自分で調べてみることをお勧めする。
口座残高の画像があったとしても、画像なんていくらでも加工できてしまう。

私はスパイものや詐欺師もののドラマや映画を見るのが好きだ。
自分が何度かだまされているいることもあり、心のどこかでその手口を教訓にしようとしているのかも知れない。
特に、悪い奴らをやっつける詐欺師たちのドラマを見た後は気分がスッキリする。

私を含め、だまされやすい人は、投資に関して判断や売り買いを人に頼るのは危険なので気をつけていただきたい。

なぜなら、騙す側の人たちは、たくさんのホントの中に巧みにウソを混ぜるから。
大手の金融機関の人は悪いことをしないだろう!と思っていても、窓口や営業の人のなかには自分や組織に課せられたノルマのせいで、しかたなく儲かる可能性の低い商品を勧めてくるかもしれない。(そもそも手数料がかかる商品は買った時点で損からスタートだ)
また、友人に善意でしかも無料でアドバイスしてもらっても、損する可能性はある。

このブログでは投資することのメリット/デメリットを、私の経験からお知らせしようと思っていたが、今回の暴落で考えたことは、
大した実績もない私の成功談など自分にも読んだ人にも百害あって一利なし
気づかせてくれた友人に感謝!

投稿日:2024.08.20

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