No.006 退職~単身赴任生活の終了 その4(原状復帰)
(前回からのつづき)
5月31日に、市のトラックや回収業者に物を渡し、部屋を掃除してからの話。
③ 原状復帰
このアパートは法人契約なのだが、修理代が敷金を超えてしまうと
後日会社経由で請求がくるかも知れない。自分で補修できる部分はやっておこう!
③-1 補修作業
荷物を断捨離しているときに、物を外したあとに残った穴や汚れが残る。
かみさんが来てからもその都度補修作業をやっていたら、断捨離作業が遅れてしまった。
途中から問題個所に付箋を貼って、あとで補修をすることにした。
下記がおもな補修作業だ。
・壁とか柱のフックやネジを抜いた穴はつまようじを刺したり、ティッシュを詰めて筆で周囲と同じ色を塗る
・テープをはがしてのりが残った部分は、ガムテープや洗剤で取る
・押し入れのべニア板の汚れは、サンドペーパーで擦って目立たなくする
・台所のステンレスのさびや油をクレンザーで磨く
・床の汚い部分はスプレーをかけて雑巾拭き
★上記は我流。これから引越しされるかたは、最新の補修グッズを調べたほうが良いでしょう。
作業が終わり、アパートはきれいになった。明日の立ち合いを残すのみ。
③-2 自分の原状復帰
8月31日(退去日前日)は、
アパートにはなにもないのでビジネスホテルに泊まろうと思っていた。
が、手伝ってくれた私の奥さんへの感謝と自分のご褒美ということで温泉のあるホテルに泊まることにした。
ホテルを選ぶときは予約サイトで評価の★(星)の数と口コミをチェックして決めた。
海が見える丘の上にあるそのホテルにチエックインすると部屋の鍵を2本渡された。
浴衣に着替え、それぞれ男湯と女湯の大浴場に向かった。
シャワーで頭と体を洗う。
アパートの風呂とは違い、カランには温度調節機能も付いている。(笑)
露天風呂につかる。
まだ明るい空には、鳥がときどき横切る。
私一人の貸し切り状態だ。
いままで旅行で浸かった露天風呂とはぜんぜん気分が違っていた。
頭のなかで自分の声がする
「あ~、やっと終わった!」
「派遣社員、終了!」
「単身赴任も、終了!」
「サラリーマンも、終了!」
「よくがんばったなぁ~おれ!」
解放感と幸福感でいっぱいになった。
それぞれ部屋の鍵を持っていたので、時間を気にせずゆっくり温泉につかることができた。
部屋では、コンビニで買ってきたお気に入りの発泡酒を飲んだ。
クゥゥ~うまい!この軽さ。
汗がひいてから夕食の大部屋に2人で向かった。
ここでは生ビールの中ジョッキで乾杯。
ビールの濃い味がする。
このホテルの食事はすばらしく、次のお皿が出てくるタイミングもよかった。
妻との会話
「あのゴミのトラック、かなり大きかったわね」
「5人もいて、あっという間に積み込みこんで行っちゃったもんね」
「軽トラが使えなくなって、逆にいい結果になったね」
「じつは、ちょっと前にこの地域の神社やお寺に『会社辞めます。今までありがとうございました』って挨拶に行ったのね、もしかしたら神様が手配してくれたのかも」
「きっと、そうよ」
これからは、自分も原状復帰させるべく、「やりたかったことをやってみよう!」と思った。
(つづく)
投稿日:2024/08/11