No.005 退職~単身赴任生活の終了 その3
(前回からの続き)
「ちょっとお時間ください」
と言って職員が電話を切ってから10分ぐらいたっただろうか
電話がかかってきた。
「別の用のトラックがありましたので、お宅に立ち寄ってピックアップするようにします。」
「それって、ごみを分別して家で待機していればいいのでしょうか?」
「そうです、何時ごろがいいですか?」
「では、5月31日の午後3時半ごろにお願いします」
なんて応用にきく市役所の職員なんだ!と思った。
②-3 奥さんがやってくる
会社在籍期間の最後の2日間は休むことにし、自宅からは私の奥さんに手伝いに来てもらった。
貯まっていたEXのポイントがこだまのグリーン車に使えたので予約しておいた。
IC EXカードは出張先から自宅に新幹線で帰るときなど、仕事が長引いても予約変更が可能なので便利だった。
5月30日お昼前、アパートでの作業を中断してJRの最寄り駅に車で迎えに行った。
ローターリーに30分無料の駐車場があって、ここに車をとめて改札口まで迎えにいった。
かみさんを乗せ車を走らせると大きな郵便局があったので引越し後の転送の手続きをした。
転送が有効になるまで何日かかかるので、1週間ぐらい前にしておいたほうがよい。
WEBでもできるし、引越したあとでも他の郵便局で手続き可能のようだ。
せっかくはるばる来てもらったので、ちょっと足を延ばして
昼食はリゾート施設内にあるフードコートに行った。
そこは遊園地エリアの隣のショッピング施設で、外にはヨットハーバーも見える。
魚介類を扱っている店がたくさんあって、ひととおり見てから海鮮丼にした。
首都圏ではこの内容でこの値段では食べられないだろう!って感じだった。
②-4 断捨離
うまいものを食べたあとはアパートで荷物の整理の続きだ。
市発行のごみの冊子には、詳細な分類のルールの記載があり、それに従って袋にまとめていく。
「もうちょっと事前にわけておいてよ!」
とかみさんに言われた。
ゴミのように見えても大事なものや、新らしくても使わないものなどがあって、
私が他の作業をしていると、分別に悩むらしい。
言い訳になるが、会社勤め最後の1週間はやりとげたい仕事があって、残業してアパートに帰るとすぐ寝てしまったりしていたのだ。
この日は夜遅くまでがんばったが、翌日は急ピッチで進めないといけない量が残った。
5月31日朝、菓子パンを食べてから作業再開。
古いものからは、悪い気というかエネルギーが出ているのだろうか?
なんだか気分が落ち込んできていた。
「断捨離」ってそういう厄を落とすような効果があるのかもしれない。
なんだか食欲がないまま午後になり、3時ごろに買取業者が来てエアコンを外し、掃き出し窓のそばに集めておいた値段のついたものや、0円でもまだまだ使えそうな物も運び始めた。
見積もりのあとで気づいた押し入れの衣装ケースとか、その他、追加で引き取ってくれることになり、粗大ゴミの量が減った。
3時半になると、大きなトラックがうちの前に停まった。
ヘルメットをかぶった作業着の男の人が
「市のセンターからを引き取るように依頼があったので来ました」
「あっ、どうも。よろしくお願いします」
「わたしたちは家の中に上がることはできないので、ものを玄関まで持ってきてくださいね」
作業着の人は4~5人いて、外に出してあったものをあっという間に積み込んでいく。
私とかみさんは、家の奥のほうにあった机やベッド、布団などの大きくて重いものを玄関まで運んだ。
最後に袋に入っている6個ぐらいある大き目の袋を玄関に置いた。
「この袋はなんですか?」
「燃えるゴミです」
「燃えるゴミは持っていけないのですけど」
もしかしたら、燃えないごみだけを扱う業者さんだったのかも知れない。
「燃えるゴミも出していい日にトラックを予約していて、燃えるごみもあるって予約表に書いておいたので、持って行ってもらわないと困るんですけど・・・」
と、言うと状況を察してもらえたのか、市指定の有料袋に入ったたくさんのゴミ袋も引き取ってくれた。
なんて話のわかる人たちなんだ、この市の人たちは!と思った。
あっという間に積み込み作業は終わった。
荷台に積み込まれた物は、軽トラックなら2~3回分ぐらいの量にも見えた。
軽トラに自分たちで積み込みのも大変だったに違いない。
市のホームぺージには重量を計って何キロを超える部分は有料と書かれていたが、料金のことは何も言わずにその大きなトラックは発車した。
手違いで軽トラの予約がキャンセルされたおかげで、私たちにとってはラッキーな結果となった。
(その後も料金請求の知らせはなかった)
買取業者も見積もり時よりも、かなり増量して引き取って行った。
査定額0円でも、引き取るってことは何かしらお金になるんだと思う。
まだまだ使えるものを誰かに再利用してもらえてうちらも嬉しいし、業者さんも儲かってWin-Win。
感謝!感謝!
あとは、アパートの補修と掃除だ。
(つづく)
投稿日:2024/08/10